北ア 沢&縦走 赤木沢・黒部五郎岳・三俣・双六 その2

ユキヲ…

2013年08月25日 01:29

2013.8.13-16 北アで沢登りと縦走をやってきました。



前回までのレポはこちら。
北ア 沢&縦走 赤木沢・黒部五郎岳・三俣・双六 その1


続きはこちら!…
赤木沢とは。。。

黒部川上流部の支流のひとつで、北ア屈指の美渓といわれている。

北アの真珠! とか…
黒部の至宝! とかとか…

その美しさを賞賛する声は絶えない。

深いゴルジュに阻まれ屈強かつ秘境的なイメージの黒部川水系にあって、優しささえ感じる別世界のような美しさを持つ渓だ。


薬師沢小屋から入渓してまず奥ノ廊下に入るのだが、沢はすぐに独特の色彩に包まれる。



水は碧く透き通り、水中の花崗岩はパステルオリーブに輝く。


沢を囲む森の緑が、水中に映されたような沢。



渡渉する度に感じる清らかな水との一体感。



神秘的な碧に輝く淵をへつる爽快感。



予定では、その日のうちに沢を詰め上げ、更に黒部五郎のテン場まで行くことになっていたのだが、、、



歩き出して1時間も経つと、それじゃなんか勿体無いと僕らは思いはじめていた。



入渓地点から奥ノ廊下と赤木沢の分岐まで約2時間。



分岐のすぐ下に天然の堰がある。



堰を超えると、赤木沢と奥ノ廊下から注がれた清水は、そこでゆらめき輝いていた。



奥黒部秘境の天然プール。



素晴らしい…



声も出ない…

足を止めて見とれてしまう…

聞きしに勝る超美渓。



この渓を味わい尽くしたい。



詰めるというより、時間をかけて散策し、絶世の美渓に心奪われてみたい。



どうせなら途中で野営して、存分に赤木沢に触れてみよう。
ということで山行予定を急遽変更!

最終日、槍ヶ岳まで抜ける予定が、槍まで届かなくなってしまうこととなったが、楽しいと思ったことを選んでみた。


そうと決まると、竿も出す余裕がうまれ、久々に毛鉤を振ってみた。



透き通るような水だから、岩名が毛鉤を追う様子がよく分かった。



私は毛鉤。もう一人は川虫。

毛鉤を流すと、岩名が水面にライズして踵を返して水中へターンしていく。

違いは、岩名が鉤を咥えている時間の長さ。

川虫は比較的長く咥えている。合わさなくても掛かることさえある。


一方、毛鉤を咥えている時間は短い。すぐ吐き出す。

なるほど。これでは咥えた瞬間を狙ってあわせないと釣れないワケだ。

合わせのサインは、岩名が水面を叩くライズ。

何度か繰り返すうちに、合わせられるようになってきた。


これも水の透明度があったからこそ体得出来たこと。

沢の女神様が微笑んでくれた気がする。


ビバーク適地を求めてもう若干遡行。



その間も次から次へと、美しい渓相が現れる。







奥ノ廊下までは、割と川原にも巾があって、快適なビバーク適地もちらほらあったが、
赤木沢に入ると、川原が狭く、あまりいいとこがなかった。


しかし…
やはり沢のキャンプは楽しい。



稜線のテン場では味わえないものが沢山ある。



赤木沢に魅了され、たっぷり戯れ、沢の奏でる音を聞きながら眠る。

どっぷり渓の中にいる。そう感じたひと時でした。



つづく!…

北ア 沢&縦走 赤木沢・黒部五郎岳・三俣・双六 その1

北ア 沢&縦走 赤木沢・黒部五郎岳・三俣・双六 その2

北ア 沢&縦走 赤木沢・黒部五郎岳・三俣・双六 その3

北ア 沢&縦走 赤木沢・黒部五郎岳・三俣・双六 その4

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