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2011年12月22日

初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

丹沢の沢を遡行して来ました。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

登ったのはセドノ沢左俣。表丹沢、水無川の支流です。


冬の12月に沢登りですが、何か…(笑)

沢登りって冬にやるイメージないですよね。
確かに私もそう思います。

でも…
登攀を身近なとこで楽しもうって思った場合、場所と日によっては、沢は結構好条件なんですよ。

小春日和の南側斜面は、沢を囲んでいる木が冬枯れして、日差しが差し込んで意外と暖かいんです。
それに、冬は降水量が少なくて、沢の水量が少ない。余り濡れずに滝を登攀出来ます。
そして、なにより入渓者が少なくて空いてるんです!…

もちろんこの時期に淵や釜を腰まで浸かってズブ濡れになりながら攀じる根性はありませんので、
シャワークライミングになりそうなところは高巻きします。(笑)

沢登りっていうより、水量の少ない沢沿いギリギリを歩きながら、次から次へ現れる滝を登攀するといった感じになります。



当日は渋沢駅まで電車で行き、大倉までバス。
そこから「風の橋」を渡り、ウォームアップ代わりに戸沢林道を戸沢山荘前の入渓点まで1時間30分ほど歩く。

戸沢山荘のちょい上の堰堤を越えたあたりが入渓地点。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

そこでメット、ハーネス等の沢登りの基本装備を装着。
基本的には水際を行くのですが、膝くらいまで水に浸かって渡渉することもあるので、足ごしらえは沢足袋、沢シューズ等に。
私はアプローチシューズも兼ねた力王の地下足袋に、フェルトワラジの足回りでした。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18 初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

入渓してすぐ、水無川本流F1。道標もあり滝の左手に鎖まで設置されています。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

鎖まで設置してるなんてちょっと無粋だな~と思いつつも、せっかくなんで使わせて頂きます。(笑)
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

水無川本流から支流のセドノ沢へ。ここから先は、5~10mクラスの滝が断続的にあって楽しい。
おお!そこ行っちゃうの!と思っても、、、
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

違う角度から見るとちゃんとホールド、スタンドがあったりします。
最初に登るルートのインスピレーションを感じた人が自然と先頭に立つのも沢登りの面白さ。いろいろ参考になる。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

だいたいの滝は、攀じ登るのですが、、、
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

ルートが見えなきゃ躊躇せず無理しないで高巻き。
今回は時期的に流れの中のホールドは、ずぶ濡れになるのが嫌で敬遠したので、高巻く機会も若干大目。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

ゴルジュの高巻きは、結構高いとこまで巻かざるを得なくなるので、アップザイレンで沢筋にりました。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

そんな感じで沢登りやってると、登攀に必要な基礎技術は一通りやりながら歩くことになる。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18 初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

この日は我々以外の遡行者は無し。ゲレンデ化している表丹沢の沢とは思えないくらい、のびのびと歩けました。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

登った滝の落ち口から見下す渓相がなんとも言えないほど気持ちいい。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

大倉から戸沢を経由して表尾根に向かうこの短い沢に、こんなに無数の滝があるなんて素敵だ。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

日帰りの遡行としては、登り応えも十分!
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

丹沢は奥が深いなぁ。。。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

源頭の水が、廃坑跡だったりするとこも、昔から人の営みと関わりが深い丹沢らしいですね。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18 初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

急斜面の高巻きは、さながら木登りみたいでした。腕がパンパンに。(笑)
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

だいぶ高度を上げて来ました。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

水が涸れた後も、涸沢を尾根まで詰めていきます。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

丹沢の一般登山道ではお目にかかれない、長いスラブ。普段とまた違う丹沢の一面が見れました。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

最後は草付きを経て木ノ又小屋のちょっと手前に出ました。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

ちょこっと休憩して搭ノ岳へ向かう。陽だまりの南斜面と違って、表尾根の北斜面にはうっすら雪さえ残っていた。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18 初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

搭ノ岳頂上へ。3時過ぎていたので、人はまばらで静かな搭ノ岳山頂だった。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

時々、人の多さにうんざりもすることさえある搭ノ岳だが、本質は眺望の素晴らしい素敵な山だ。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

初冬になり空気も澄んできて、都心も房総半島もくっきりと。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

下山はバカ尾根から。夕焼け色の林の中を下って行きます。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

赤く染まった表尾根を冬枯れした林越しに見ながら下った。なんとも言えない雰囲気だった。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18

思いがけず出合った真っ赤な夕焼けは、今年見た中で一番鮮やかな夕焼けだったように思う。
初冬の丹沢沢登り セドノ沢左俣 2011.12.18



丹沢の素晴らしさを改めて実感出来た一日でした。


おしまい!



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この記事へのコメント
どもデス。
あっ、楽しんでますね〜…冬!(笑)人の少ない丹沢は最高デスネ♪

足袋に草鞋をつける方は肩がらみのが渋いデス!(爆)
Posted by kabu at 2011年12月22日 06:26
こんにちは。

無数の滝があるなんて、奥が深いな。丹沢何気に凄いかもです。

登山と違った沢登り。
魅力を感じますな。

冬だけど。(笑)
Posted by さわ ...さわ ... at 2011年12月22日 11:31
寒そう・・・と写真を見てると思うのですが、
実際体を動かして登ってると、そうでもないのかな・・・。
沢登りができたら、どんなお山でも怖くなさそうですね。
日暮れまでに下山できたのかなあ?
Posted by rakkyo at 2011年12月22日 11:50
やっぱりハーネスって言うのですね!
大五郎もハーネスします…大事ですね(爆)
Posted by とっと at 2011年12月22日 12:20
やっぱり丹沢だとガス無いね。(笑)

最後はまたナイトハイク?
まさかバカ尾根一時間で降りきったとか?
Posted by マイコー at 2011年12月22日 12:31
う~ん!
自分もヌンチャクをジャラジャラいわせながら登ってみたい(^^)

来春あたりに講習会よろしくです♪
Posted by もえここ-papa at 2011年12月22日 14:55
鮭は捕れたのかな?

冷凍して来月ヨロピクね♪^^


(爆裂)(*^o^*)♪
Posted by yuma11 携帯 at 2011年12月23日 08:12
>kabuさん、こんにちは。

>>あっ、楽しんでますね〜…冬!(笑)人の少ない丹沢は最高デスネ♪

・・・・・・・よいです。冬の水無川水系。
小春日和の続く日限定だと思いますが。

さすがに1月の寒さ厳しい時は、元頭部が凍結してるから、
ちょいと難度が高くなってしまいそうですが。


>>足袋に草鞋をつける方は肩がらみのが渋いデス!(爆)

・・・・・・・映画「点の記」の宇部長次郎スタイルですね。(笑)
足袋の方はチラホラいますが、さすがにそこまではいないかと。
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月23日 14:27
>さわさん、こんにちは。

>>無数の滝があるなんて、奥が深いな。丹沢何気に凄いかもです。

・・・・・・・・塔ノ岳を挟む表尾根と大倉尾根の間だけでも、
沢登りの対象になる沢って支流まで入れて10本くらいあったりします。

だから丹沢全体になると、100本以上あるかもです。
更に滝ってなると、、、4桁は確実な気がします。


>>登山と違った沢登り。
魅力を感じますな。

・・・・・・・・新しいギア沼も楽しめますよ。(笑)


>>冬だけど。(笑)

・・・・・・・・・私は平気だけど、逆に暖かい時期は山ビルちゃんがいたりします。。。
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月23日 14:54
>rakkyoさん、こんにちは。

>>寒そう・・・と写真を見てると思うのですが、
実際体を動かして登ってると、そうでもないのかな・・・。

・・・・・・・・てか、むしろ汗だくでした。(笑)
日当たりがよい沢を選んで、快晴の日に登ったからですが。。。
日の当たらない北側斜面の沢だったら、同じ日でもガクガクブルブルだった可能性があります。


>>沢登りができたら、どんなお山でも怖くなさそうですね。

・・・・・・・・どんな山でもっていうと、ちょっと大袈裟ですけど、、、
沢登りって、登山の総合格闘技みたいな感じなので、
幅広~くスキルがアップするのは確かに間違いないです。


>>日暮れまでに下山できたのかなあ?

・・・・・・・・鋭い!(笑) ラスト30分はヘッドライト点灯させて歩きました。
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月23日 15:28
>とっとさん、こんにちは。

ウィキペディアで調べてみました。(笑)

基本的には、馬具の一種。
馬をしっかりとらえたり、コントロールするための、ハミや手綱などのことを、もともとハーネスと呼んだようです。

そこから転用されて、盲導犬やペットの犬の胴体に装着する胴輪、
ロッククライミング、工事現場用などで用いる安全ベルト、
レーシングカーの4点シートベルトetc、いろんなものがハーネスと呼ばれてるようです。

「しっかりとらえるための器具」ってのが共通点みたいでした。


金と幸せのハーネスがあったらほしいですっ!(笑)
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月23日 15:44
>マイコーさん、こんにちは。

>>やっぱり丹沢だとガス無いね。(笑)

・・・・・・・・・でしょ。(笑) 昔、晴れ男と呼ばれていたことが懐かしい。。。。


>>最後はまたナイトハイク?
まさかバカ尾根一時間で降りきったとか?

・・・・・・・・・ナイトハイクとまでは行きませんでしたが、
ラスト30分はヘッドランプ点灯です。

ちなみに1時間30分で下山しました。(笑)
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月23日 15:51
>もえパパさん、こんにちは。

>>う~ん!
自分もヌンチャクをジャラジャラいわせながら登ってみたい(^^)

・・・・・・・・・それ!趣旨が違うから。(笑)
ヌンチャクも使うけど、沢は木や岩にビレイ取ることも多いから、
スリングとビナの方が使い勝手いいですよ。


>>来春あたりに講習会よろしくです♪

・・・・・・・・・了解です。
ここくらいなら私でも案内出来ますので。。。
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月23日 16:26
>yumaさん、こんにちは。

>>鮭は捕れたのかな?

・・・・・・・・・・いないって。(笑)
ここまで遡上しないでしょ。


>>冷凍して来月ヨロピクね♪^^
(爆裂)(*^o^*)♪

・・・・・・・・・・コロッケ冷凍していくよ。(笑)
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月23日 16:29
みなさん装備バッチリですね。
なかなか沢登りも楽しそうです!

丹沢のかんたんな場所なら、いつかいってみたいですね~
あっ、今回はガスってないですね?
Posted by バンカー at 2011年12月24日 22:15
>バンカーさん、おはようございます。

>>みなさん装備バッチリですね。

・・・・・・・・・ルート化された沢とは言え、ビレイしたり、
アップザイレンしなきゃならない場合が出て来るので、丸腰では行けないんですよ。


>>なかなか沢登りも楽しそうです!
丹沢のかんたんな場所なら、いつかいってみたいですね~

・・・・・・・・・楽しいですけど、簡単な沢でもそれなりの装備、技術、体力が要るので、
最初の頃はベテランさんと行ってくださいね。


>>あっ、今回はガスってないですね?

・・・・・・・・・やれば出来るんです。(笑)
Posted by ユキヲ…ユキヲ… at 2011年12月25日 10:00
この時期に沢登りもありなんですね!

皆さん、素手に近い状態で沢を登られてますが、
悴むことはないんでしょうか
手の皮、厚かったりして・・(笑)

何だか沢登りは難しそう・・
クライミング技術が必要ですね
Posted by タカッキー at 2011年12月28日 12:15
>タカッキーさん、おはようございます。

>>この時期に沢登りもありなんですね!

・・・・・・・・・陽当たりのいい斜面の沢なら、
お天気次第では冬場もありですよ〜。


>>皆さん、素手に近い状態で沢を登られてますが、
悴むことはないんでしょうか
手の皮、厚かったりして・・(笑)

・・・・・・・・・かじかむような寒さではなかったので全く問題なかったです。
かと言って、シャワークライミングする暑さでもなく。


>>何だか沢登りは難しそう・・
クライミング技術が必要ですね

・・・・・・・・沢登りは、登山の総合格闘技みたいな感じです。

登攀技術以外にも、歩くにしても地形は非常に変化に富んでるし、
薮こぎ、ルートファインディング、泳ぎ、へつり、ビバーク、、、、

要素に富んでる分だけ、面白さがあります。

パーティーで行くと、誰が何に優れてるのか、如実に出ます。
状況に応じてトップが入れ代わり立ち代わりみたいな。

沢登りならではの魅力が沢山ありますよ。
Posted by ユキヲ at 2011年12月29日 08:43
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