キャンプ　と　ブルーグラス　第２

谷川連峰を流れる万太郎谷本谷で沢登りをしてきました。
　
その二日目のレポを。。。

初日のレポはこちら。。。
谷川連峰 万太郎谷本谷沢登り　2011.09.17-18 その1

目が覚める。空を見上げる前に、タープ越しでも空が明るいなと思った。
前日の雨がウソのような快晴。（笑）
　
初日の遡行を苦しめた水量も減り、安堵感が漂う。

ナメ滝をヒタヒタと気持ちよく歩いてシャワークライミング。

秋口のシャワークライミングは寒そうに見えるかもしれないが、実は真夏より秋口のほうが水温は暖かい。

この辺りの沢は、7月末～8月中くらいまで、沢の一部に雪が残り雪解け水が流れている。雪解け水は冷たいのだ。。。
完全に雪の消えた8月末～9月中の方が、水温としては暖かいというワケだ。

出た！二ノ滝10m。滝の手前右側から登り、半分ほど登ったらトラバースするように滝口へ迫る…


最後は滝の登り口へ。そんなに難しくなかったが、落ちるとイタそうなとこは安全のためザイルを出す。


滝を越えると、また穏やかなナメが広がる。滝とナメ。渓流の動と静。遡行者の目が飽きることはない。
　
ナメの後は、巨石帯の歩きが少々続く。

美味しそうな岩清水で喉を潤し、、、


見上げれば渓谷を取り囲む豊かな森と、青空のコントラスト。


気づけば稜線が森の切れ間から現れるくらいになっていた。


登攀としてのクライマックス。三ノ滝　2段（20m＋10m）の滝だ。


1段目は滝の右側のチムニー状の窪みから取り付き攀じ登った。2段目はスダレ状のナメ滝に隠れた斜めに走るクラックを利用して登攀。
　

ここの登攀は高度感と、美しい滝の景観で、非常に爽快だった。


三ノ滝を過ぎると、水量が減り、源流に近づきつつある気配を明確に感じるようになる。
　

高度を上げる毎に、みるみる水は細くなる。
　

森林限界を超えるころには、緩やかなルンゼの岩肌の表面をうっすら覆う程度の流れとなった。


振り返れば、低い笹原が谷間を埋め尽くし、


見上げれば、笹原は谷間のみならず稜線まで山肌を埋め尽くしていた。


ここのルンゼ、コケというかノリというか、結構滑りやすい場所だった。


もう水は岩肌を湿らす程度。幾度か伏流となっては流れは消え、消えては現れる。


そして、辿り着いた最初の一滴（たぶん）。三角点タッチならぬ源流タッチ。（笑）


一服しながら、詰め上げた谷を振り返る。楽しい沢だった。


ちなみにここで終わりではない。稜線まで熊笹の笹原を更に1時間詰め上げる。


稜線のトレイルへ出た。ここでアプローチシューズに履き替えた。ああ。道があるって歩きやすい。（笑）
　
肩ノ小屋まで20分くらいで到着。谷川岳山頂には登らず。

単に終電の時間がやばかったからだ。（笑）

西黒尾根を下り、厳剛新道に入った頃にはナイトハイクだ。
　

ナイトハイクの鎖場は怖かった。



初日の増水で遡行スピードが落ちたのが、最後の最後に響いたのだった。（笑）



おしまい！