キャンプ　と　ブルーグラス　第２

2013年7月19日～21日。
横尾本谷左俣から大キレットを詰めてきました。



前回からの続きです。

横尾本谷左俣～大キレット～南岳 その1


続きはこちら。どーぞー。

ビバーク地を出て、すぐ二俣直下に出ます。

雪渓ビッシリ。やはりちょっと手前でビバークして良かった。。。



二俣の前後は雪渓が崩れてる箇所が多くありました。
踏み抜かなそうなとこを、選んで歩きます。




本日も振り向けば屏風岩。存在感があります。



左俣へ。
第一印象。すっごく真っ直ぐな渓。大キレット直下のカールまで、ほとんど真っ直ぐ急登直登だな。。。



途切れた雪渓の断面にピッケルでステップを掘って乗り越したり、、、


ガレ場を巻いたり。。。　浮石がかなり多いです。



しばらくして一面雪渓となりました。ここから山頂直下のカールまで、雪渓が切れることなく続いていました。

4ヶ月ぶりの山に身体がフィットしません。。。


息が切れ、心拍数がやたらと激しく、胸の鼓動がやたらと大きい。


この日は長時間行動の予定だったので先が思いやられます。（笑）



右岸から落ちる北穂の滝。美しい滝です。
北穂の山頂のすぐそばから、これほど水量豊富な滝が落ちてるなんて想像もつきませんでした。



この辺りで…
私の歩みは牛歩と化しました。


小休止して呼吸は落ち着くものの、心拍数と鼓動がなかなか収まらない。。。
重い…キツイ…


おまけに2,500mを超えたあたりからは、休憩してると一瞬うとっと眠くなったり。
軽い高山病の症状まで出てくる始末。。。


やはり4か月ぶりでここのルートは簡単ではなかった。（笑）


ゆっくりゆっくり歩いて大キレット直下の本谷カールに到達。



涸沢や槍沢のカールと比べると少し小ぶりだけど、
大キレットの稜線や、北穂の北壁と東稜、南岳の東南稜といった、穂高連峰の荒ぶる岩峰が周囲を取り囲みまた独特の趣きがあります。


次第に大きく広がる空。この沢旅もそろそろ終焉です。


大キレットの稜線！…　中央は長谷川ピーク。


北穂！…


南岳！…　


常念！…




いい眺めだけど、残念ながら体調は絶不調！（笑）


さて、最後の詰めです。
雪渓や傾斜の状況を見渡し、詰め上げるコルを見定める。



ここも牛歩で詰め上げました。ミッションクリア！



稜線越しに笠ヶ岳が飛び込んで来ました。稜線の空は広いねぇ。

それまで見上げていた山々が急に眼下に広がるようになりました。


景色の変化が稜線に立ったことを物語ります。


振り向けば屏風岩。登り詰めた沢が下に落ちるように延びています。



北穂に向かって突き上げる大キレット。



こちらは南岳方面。



いい景色です。私の身体はボロボロですが、天気は微笑んでくれました。


さて…下山です。
下山と言っても、ここは大キレットのど真ん中。
標高3,032mの南岳山頂まで300mほど一度登り返してやっと下りです。


今日の私には修行のような下山。てか…まず登り。



梯子がやたらと長く感じます。



振り向けば屏風岩。そして詰めあげた沢。一応登り詰めたけどコテンパンにやられた感じ。（笑）



3,000mに近づくにつれ、吐き気も。明らかに高山病の症状。



南岳小屋の建物の日蔭で、仰向けに大の字になって大休止。

ああ…翼がほしい。。。


いつまで待っても羽根が生えて来ないので、またボチボチ歩くことにしました。
南岳小屋にもテン場はあるのですが、高山病は標高を下げるのが一番かと。


南岳頂上です。



美しい3,000mのスカイラインをたっぷり堪能しましたよ。。。オエオエ言いながら。。。








振り向けば屏風岩。



屏風岩にずっと見守られていたような、、、ずっと笑われていたような、、、


その日は結局、ババ平で幕営して寝て、翌日下山しました。



キツかったけど、なんだかんだ言っても今回の山も楽しかったです。

ただ少々反省せねばとも。。。


そして…、また懲りずに山へ行こうかと！（笑）



おしまい！