キャンプ　と　ブルーグラス　第２

2011.11.5-6　南八ヶ岳の、編笠山～権現岳～赤岳を縦走してきました。


今回は、もえ-papaさん、春さん、私の3人での山行です。

11月4日金曜夜、都内を出発。

今回は変則的なマイカー利用。
まず車2台で縦走のゴール地点となる美濃戸口へ行き、1台を縦走のゴール地点となる美濃戸口へデポ。
その後、もう1台にみんな乗り込み、出発地点のスタート地点、観音平に行って車中泊した。
そして、縦走の後、美濃戸口に置いた車で、観音平に置いた車を回収して帰るという方法だ。

八ヶ岳は高速の降り口から、登山口まで比較的近いので、マイカー利用が便利だし電車より安い。

加えて、ピストンじゃなく、南八ヶ岳を縦走して抜けたいというプランに合わせたマイカー2台利用となった。


観音平で寝る前に見た星空は最高だった。頭上高いオリオン座に冬の訪れが近いことを感じた。


5時起床、食事・準備を済ませ、6時半ごろ観音平を出発。
最初の山は編笠山。観音平から約1000mのハイクアップだ。

観音平から南アがはっきり見えて、「お。今日は眺望良さそう！」とテンションアップ。駐車場から最初に目指す編笠山もはっきり見えた。
　

毎度のことながら、息が整うまでの歩き始め30分は辛い。ゆっくり目のペースで、息が整うのを待つように歩く。
そして、はるさんは今日も半袖だった。（笑）


編笠山の裾野は、カラマツの紅葉がきれいだった。朝日が山肌を染め出すと、カラマツの葉も黄金色に輝いた。


1時間弱で雲海と呼ばれる地点に到着。ベンチもあって最初の休憩ポイントにちょうどいい。
林間の南側がひらけていて、文字通り雲海に浮かぶ富士山が見えた。
　

歩いていて、パラパラという音に気がついた。
耳を凝らし、目を見開くと紅葉したカラマツの葉が、風に吹かれて地面に落葉した時に立てる音だった。
そんな場所を見渡すと、細いカラマツの葉が、あたり一面に降り積もっていた。
　

最初のピーク編笠山までは、ほぼ登り一辺倒。カラマツ、コメツガなどの樹林帯の中を歩く。

晩秋のひんやりした空気が気持ちいい。微かに針葉樹の松ヤニのような香りがする。

歩くとパリパリと乾いた音を立てるDRYな落ち葉。
　
秋の深まりを久々に五感で感じながら歩いたような気がする。

今年の夏山は標高の高いとこばかり行っていたので余計にそう感じたのかもしれない。

特に匂い。標高の高いとこって土や樹のような有機的な匂いがあまり強くない。

森林限界を超えたとこの眺望、アルペンムードは非日常的な美しさを中心とした魅力があるが、
匂いも含め、五感で強く山や自然を感じるのは樹林帯や沢の方なのかもしれない。

編笠山へのルートと、編笠山を巻いて青年小屋へ向かうルートを分岐する押手川で、2回目の休憩。
そこから編笠山へ更に傾斜が強くなっていく。


押手川から編笠山への途中。すっぱりと樹林が途切れ眺望のよい場所があった。
奥秩父から富士山、南アルプス、中央アルプスまで見渡せた。

まだ休憩が必要なほど歩いていなかったが、素晴らしい景色に思わず足を止める。山麓に敷き詰めたようなカラマツの紅葉も美しかった。


再び樹林帯の急登を行くが、この頃から林間を通して空が見えるので、頂上が近いことを感じる。


さっきまで周りを囲んでいた頭上を越える高木がいつの間にか消え、
シャクナゲやハイマツの低木が多くなると再び、いい感じに紅葉した山裾と南アルプスが目に飛び込んで来た。

やがて傾斜が緩み、南東側からやや回り込むように編笠山山頂に到着。

編笠山山頂は360度パノラマで素晴らしい眺望だった。

奥秩父、富士山方面…


北アルプスと南八ヶ岳の紅葉の絨毯…


写真じゃ分からないけど、肉眼では北アの稜線が冠雪してたのが判った。


そして、これから向かう八ヶ岳のピークたち…



蒼穹！…

ふとそんな言葉を思い出した。

八ヶ岳には、蒼穹という言葉が似合う。



つづく…
八ヶ岳　編笠山～権現岳～赤岳縦走　2011.11.5-6　その2