キャンプ　と　ブルーグラス　第２

先日、家族で烏場山を歩いてきました。
烏場山は、千葉県房総半島の南部の山で、鴨川市と南房総市の市境にあります。



標高267m。山というよりは丘陵という呼び方が正しいかもしれません。
そもそも房総半島は一番高いとこでも400m強。半島全体が丘陵地帯みたいなもんです。


今回のコース。標高差約250m。距離約8km。往路の尾根と稜線はなだらかで、下山路がやや急勾配。
こう書くと、単なる小さな子連れ向きのハイキングコースみたいですね。

まあ、それはその通りなのですが。ここにはもうひとつの魅力があります。

温暖な海岸沿いらしい独特の森の様相…
常緑照葉樹林の森です。

年間を通して温暖で雨量も多目だったり、海に近かったりするからだと思うのですが、房総の森は独特の趣があり、
丹沢や奥多摩、日本アルプスのそれとはかなり異なります。

冬場でも濃い緑色を絶やさない常緑照葉樹が、森の中核を担っていて、いわゆる冬枯れをしない森。
遠くから見ると漆黒の濃い緑の森といったような感じです。


紅葉を演出する落葉樹は比較的少く…

マテバシイ、スダジイ、ウラジロガシ、タブノキ、クスノキなどの常緑照葉樹が頭上遥か高くまで育ち、森の中は鬱蒼とした感じさえします。


ましてやマテバシイだけの純林ともなると…

亜熱帯の森を歩いているような雰囲気さえあります。

ちょっと標高が高くなったり、海沿いから離れたとこになると、なかなかマテバシイの純林ってありません。

前述のマテバシイを始めとする常緑照葉樹自体は別に珍しい木ではなく、都内近郊の公園や街路樹としてもよく見かける木です。

ただやはり、公園に剪定されて植えられてるそれと、山に生えてるそれは、見た目にも全く違う木のように見えます。

杉だって、枝打ちされて育った植林の杉と、天然の屋久杉じゃ、パッと見、同じ杉の木に見えなかったりするのと同じなのだと思います。
親しみやすさ以外にも低山には低山の魅力があったりするんですね。こういう発見があるから、やはり山は登ってみないと分かりません。



それと、今回は暖かい房総らしく、春をたくさん感じることが出来ました。





実は、当日我が家の７回目の結婚記念日でした！…

家族で外遊びを楽しめる喜び、感謝を感じました。
来年の今頃もなんとなく外遊びをして8回目の記念日を過ごせたらそれに越したことはないかな～なんて思います。