キャンプ　と　ブルーグラス　第２

今年の夏休みも北アルプスを歩きました



初日のレポはこちら。
黒部・五色・薬師・太郎平　その1

続きはこちら！

タープのみで野営すると、テントやツェルトに比べて外の気配がよく分かる
朝焼けもそのひとつ

東の稜線の空がインクを水に溶いたように青みがかると、たちまち空と山の境界線をなすオレンジが巾を増していく

2日目の朝焼けは、そのオレンジが紫がかった色味で鮮やかだった

台風が過ぎて二日目。好天の予想を期待しつつも、紫がかった朝焼けの日は経験的に天気がもった試しがない




木の幹を囲むのに大人5人必要なブナの大木があちらこちらに生えている五色への登山道を歩いて2ピッチ目には雨粒が落ちてきた

崩れるのが早すぎる

稜線にかかっているガスが雨を落としているのかもしれない…　すぐ晴れるかも…

なんて楽天的な妄想をしていたら、レインウェアを羽織るタイミングが遅れてしまい結構身体が濡れてしまった




五色ヶ原に着いた頃はすっかり身体が冷えてしまっていた




山荘で身体が温まるのを待ち再出発
稜線がクリアになって空が明るくなってきた



立山の向こうに剱岳が



後ろ立山連峰



大らかな高原台地と黒部渓谷をはさんで対峙する急峻な後ろ立山連峰のコントラストは、北アの中でも独特な風景だと思う



稜線の西側は立山カルデラ　岩の色が稜線の東、黒部側と違うような



そのうち陽射しが冷たい雨に濡れた草花や景色を輝かせるようになりました




大らかな稜線と高原台地で見た目あまり急峻な感じはしませんが、結構アップダウンがあるトレイルです
近くて遠いスゴ乗越とはよく言ったもんです




スゴ乗越のテン場まで行きたかった2日目でしたが、到着時間が7時過ぎになりそうで、ここを夜歩くのはやだなぁ…

でもツエルトだから稜線でビバークして風が強くなったら悲惨だなぁ…

なんて思っていたら目の前にナイスなビバークポイントを見つけてしまったので、そこに留まりました




どの辺がナイスかと言うと、風が吹き込む西側をハイマツの樹林が遮り、東側は五竜を望むナイスビュー




ガスが流れたりして山の表情がちょっとずつ変わっていきます




あっという間に夕陽が差してきました




高層雲が出ているから明日は晴れかな…



夕焼け色に染まっていく北アの空は素敵でした




続く！

黒部・五色・薬師・太郎平　その3